Solo Live
       Back      2007.9.30 「東松島市 とっておきの音楽祭in東まつしま2007 」                

 

 昨年に引き続いて今年も出演させていただいた。今回はR&Kに加えてソロでも歌った。

 声をかけてくれたのは、矢本の音楽人間「ぱんぷきん88」こと八木さんだ。硬い仕事をしながら、地元を中心に精力的に長いこと音楽活動をしている。温厚ながらなかなか芯の通った人だ。彼はイベントの重要なスタッフだが、当日はベーシスとしても多数のバンドでプレイしていた。

 今回の会場は旧矢本町内にある大きなショッピングセンター内の特設ステージ、といってもまあ駐車場の一角だ。
 買い物に来ている車は結構あるのだが、肝心の音楽を聴いてくれているお客さんはポツリポツリといった具合だ。天気も今にも雨が降りそうな肌寒い日だった。
 
 イベントの趣旨は、障害のある人も健常者も一緒に音楽を楽しみましょうという素晴らしいものなのだが、今回の会場ではそんな空気はあまり感じられず、出演ミュージシャンが持ち時間を淡々とこなして、はいR&Kさん、はい次は黒津さんどうぞといった感じだった。

 主催者側も演奏する側もイベントの趣旨をどこかに置き忘れたように感じた。スタッフは「ただ自分の持ち場をこなせばいいんだ」、ミュージシャン側は「演奏すればいいんだ」という具合に。思えば自分もそうだった。ステージ上でこのイベントの趣旨などを語っただろうか?

 R&Kでもソロでもステージは楽しめたが、肝心のお客さんは最後まで少なかった。中でも八木さんのバンドはかなりいい音を出していたのだがなあ。

 有名どころでない地元のミュージシャン、しかもとうの昔に当たり前の音楽となったフォーク・ロック系でお客を集めるのはなかなか難しい。かえってカラオケショーや大道芸とかの方が人は集まるかもしれないなあ。観客も参加して一緒に音楽を楽しむということを考えないと裾野は広がらないと思う。これは自分のステージングにも言えることなのだが・・。
 結局流れを仕切れる、ある程度力量を持ったMCがいないと、この手のイベントは締まらない。一方通行ではお客はそれほど楽しめないだろう。
 
 そんな中で八木さん、スタッフの皆さん、当日は本当にご苦労様でした。たいしたことも出来ずにすいませんでした。