Solo Live
       Back      2007.7.15 「名取 ファミリーランドパーク仙台南バイパス住宅展示場ライブ 」                

 

 住宅展示場は、過去にバンドやR&Kで何度か演奏しているがソロでは初めてだった。
 住宅展示場はファミリーというイメージが強い。果たして個人的な世界のソロはどんなもんか・・と少し考えたが、何事も経験だと思い、前向きに仕事を受けた。
 いつものソロライブとは違うので、みんなの知っている曲を何曲か用意していった。
 またこの日は、イベントやライブで時々一緒になるウィリー佐々木さんも一緒だった。彼は今、朝ごはんをちゃんと食べようという歌で全国制覇を狙っている。作品は企画的なものが多いとは思うが、それで堂々と勝負しているのだからたいしたものだ。本当に頑張って欲しいと思う。
 
 住宅展示場は名取市のバイパス沿いにあるのだが、この辺は相当交通量が激しいところだ。食べ物屋や車屋、工場など店舗が林立していて土日はいつも渋滞気味、ノロノロ運転だ。
 
 さてさて、この日は何ということか7月にしては最大級という超大型の台風が近づいて来ていた。もう朝から強い雨模様。、会場に着く頃にはもう傘などさせた状態じゃないほどの嵐になっていた。
 会場内に入り主催者の方やスタッフの方々と挨拶したが、みんな「この天気ではねえ・・・」と心配顔。実際そう思わずにはいられないほどの悪天候だった。

 PAは古川のライブで何度か世話になっている熊谷君だった。おお、こんなところにも来ているのかとすこし驚いた。若いが既に自分でPAの商売をしている。またアマチュアだがミュージシャンでもある。素直でなかなかいい。そして感性が鋭い。彼とは気心が知れているので、PAに関しては気が楽だった。

 さて本番。
 お客さんはやはり誰も来なかった。そりゃそうだ、台風だもんなあ。物好きはいなかった。
 外から戻ったスタッフはみなびっしょり。風雨がいっそう強くなり窓を叩く。しかしやらないわけには行かないので予定通り2ステージ歌った。今回はスタッフの方々が相手だった。
 最初はウィリーさん、そして僕という順番だ。
 ウィリーさんは全曲カラオケ、しかも振りまでついている。あれ?衣装も凝っているぞ。

 そのウィリーさんとは対照的な自分。
  もうライブハウス状態だった。住宅展示場でのイベントという本来の目的からは外れたが、20代の若い世代の前で歌えたのは嬉しかった。関係者だけでも10人はいたので、ライブは立派に成立した。
 終ってから、若い女性のスタッフに「とても心にしみました・・・」と言ってもらえた。他にも反響があった。これだけでも価値のある仕事だった。

 やはりやるからには、どんな所でもやる。歌っていく。この姿勢が大事なんだということを肝に銘じた。そんな日だった。


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