Solo Live
       Back           2007.6.9     「古川 楽屋(Hide's Bar) やなぎ 火事見舞い励ましライブ 」                

 
 3月にHide's Barでライブをご一緒した岩手在住のブルースシンガー「やなぎ」さんが先日火事にあわれ、自宅を全焼するという災難に見舞われた。そこでマスターの高橋さんが、励ましのライブをやりましょうということになり喜んで参加させてもらった。
 
 幸い人的な被害はなかったが、車に入っていたギター以外は全部焼けたそうだ。怖いなあ。ただ、住んでるあたりは過疎地で空き家がたくさんあり、地元の人の好意でその日のうちに仮住まいができたという。また保険にも入っていたようだ。でも、それまでの大きな思い出があっという間に灰になるのは、悲しかっただろう・・・。

 さて、この日は4部構成だった。
 まず、高橋さんがトップバッターで歌った。当初は歌うつもりはなかったようだが、彼は最近不幸にもご自宅に泥棒が入られ、落ち込んでいた。しかし落ち込んでばかりはいられないということで、その厄払いもかねて歌うことにしたという。
 バッキングにやなぎさんのギターを従え、ご機嫌に歌っていた。やはりいつもより、グレードが上がった感じで、高橋さん自身も満足そうだった。歌にたいする熱い気持ちは、いつもより強く聞き手に伝わってきた。

 続いて、火事にあわれたご当人「やなぎ」さんが歌った。
 災難にあったことを時折自虐的なギャグで笑いを誘った。落ち着いている。
 つぶやくように、搾り出すように心のうちを歌い上げる。後半にもう一度出るということで、セーブした感じだったが個性あるいいステージだった。

 そして僕。今回は立って歌った。
 飲んだバーボンのせいもあってか、もう楽しんで歌った。パンプキンパイの八木さんが練習の帰りということで見に来てくれていた。ベース持参だったので、ステージ上から何も打ち合わがないにもかかわらず、1曲バースをお願いした。快く引き受けてくれた。彼はもうベテランで、安定感は抜群だ。
 ブルースを歌ったが、盛り上がった。上のパートのハモリもいい感じだった。
 新曲も2曲披露できた。ハーモニカを持っていくのを忘れたが、曲は伝わったと思う。
 高揚感で終えることができた40分だった。お見舞いというのにノリノリだったなあ。
 
 オーラスは再びやなぎさん。今度は彼も立って歌った。
 独特の世界に観客を引きずりこむ。人生を歌う心優しいブルースは心に響いた。ギブソンを曲によって持ち変えて歌う。両方とも良く鳴っていたなあ。
 やはりいいギターはいい音がする。メインで使っていたものは1949年というかなりのオールドだった。旅先で見つけてつい買ってしまったという。その気持ちはよーく理解できる。

 終わってからは常連のOさんに連れられて、おいしいおでん屋さんで打ち上げ。音楽好きの親父たちの話は尽きることがなかった。その一部は2軒目に流れたようだ。強いなあ。
家に帰ってきたのは3時過ぎていた。いつも最後まで付き合って運転してくれている女房に感謝・・・。

 Hide' Barでライブをするのは今回で8回目になる。すっかりとホームグラウンドになった。高橋さんを始め、いつもサポートしてくれている人たちに感謝したい。本当に有難いことだ。

 さて、次回は7/13に「樋原海」さんとライブがある。これまた関西のブルースシンガーだ。楽しみだなあ。



 

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