古川にある「リオーネ古川」という映画館も入った複合商業施設とでもいうんだろうか、そんな施設の一周年記念のイベントで歌ってきた。馴染みのHide's Barのマスターの高橋さんから依頼されたライブだった。 　当日は父の日で天気も良かったが、開始時間が夕方５時からということだろうか、一般の家族連れは帰り足だった。 　 　僕の他に高橋さんのグループも出た。いつものエレキの木村さんに今回はアコーディオンの千田さんも加わり３人という構成だった。僕は一人なので野外ではどうしても音は薄くなってしまう。中身で勝負するしかない。 　２ステージだった。 　高橋さんのグループはアコーディオンの音も溶けていい感じだった。２回目のほうが皆さん酒も入り、野外の開放感もあってノッていたようだ。お客さんが少ないのがちょっと残念だった。千田さんはHide's Barで時々演奏しているという。公務員らしいが確かな腕がある。 　僕はもういつもどおり自分の歌をしっかり歌うだけだ。野外も何度かやっているので、気負いはなく楽しんで歌えた。ハーモニカを使う新曲も歌った。お客は、いつものHide's Barの常連の方々が聞いてくれていた。有り難い。後は一般のお客さんがちらほらだが足を止めて聞いてくれていた。 　 　ステージを終わってトイレに行ったら、知らない方から「あっ、さっき歌っていた方ですか？とても良かったですよ！あれは皆自分の曲ですか？」という嬉しい言葉をかけてもらった。僕が「そうです」というと、今度じっくり聞きたいという。 　こういう言葉が一番嬉しい。だって人に自分の歌を理解してもらいたくて歌っているのだから・・・。 　派手さもなく地味な僕だが、それなりに一歩一歩進んでいると思う。何処が終点かは分からないが、歌い続けていく。そんな思いがまた強くなった。 　これも古川の高橋さんと、その常連のお客さんたちのおかげでもある。感謝！