Solo Live
       Back           2007.5.13     「村田町 蔵の工芸市ライブ」                

 
 村田町在住の友人で画家でもある千葉清澄君から、「蔵の工芸市」というイベントに画を出展するので、そこで是非ライブをやって欲しいと頼まれた。
 今やっているソロは彼のおかげで大きな弾みがついたのだ。何より僕の音楽の一番の理解者だと思う。二つ返事でOKした。
 
 イベントの内容は、旧メイン通りを歩行者天国にして、その通りに面する蔵で、さまざまな工芸品を展示即売するというものだった。村田町は蔵の町でもある。
 この日は天気がよく、祭りには絶好の日和だった。でも思ったより人通りは少ない感じで、落ち着いていた。

 清澄君のギャラリー「アトリエ野塾」の展示場は「かねまん」という蔵だった。奥さんとお姉さんも画を展示していた。

 演奏は午前と午後の2回だった。
 今回は小さいPAを持っていった。個人宅や小さくて静かな空間なら生ライブでいいのだが、通りに面した蔵ではノンPAはきつい。遠くまで聞こえるよう大きな声を出すと、伝えたいものがちゃんと伝わらない恐れがある。

 演奏を始めると人が集まってきた。演奏をじっくりと聴いている人、また演奏を聴きながら絵を見ている人、一種独特のムードだった。さらに演奏中に通りでは神輿が近づいてきたりで、何だか妙な盛り上がりがあった。祭りならではだ。
 よーし、それでは午後は蔵を出て外でぱーっとやってくれということになった。
 
 昼は村田町名物の松風食堂でラーメンをご馳走になった。この店はラーメンしかないのだ。店主のおじいさんが、お客さんを必ず写真に撮りサイダーや牛乳をサービスするのだ。
 清澄君がおじいさんに僕のことを紹介してくれたのだが、僕はなぜかTV局のスタッフだと思い込み、カミさんはアナウンサーになっていた・・・。とにかく一度機会があったら行ってみて欲しい。名物食堂だ。ラーメンはそこそこにうまい。
 
 さて、午後は通りに出て歌った。そうしたら何やらうるさいというクレームが入った。一発目にエレキを持ったので、それが効いたのだろう。清澄君は気にしないでやってくれという合図。でもお客はムードを察して、遠巻きに見ている感じだった。まあ、こっちが気にしてもしょうがないので、歌に徹した。

 当初はノリのいい曲を中心に組み立てようとしたが、なんとなく流れを感じて静かな曲を歌った。「LOOP」や「友へのレクイエム」を交えたが、逆に良かったのかもしれない。カミさんは、落ち着いてとてもよかったと言っていた。 
 30分ほど歌って終えることにした。

 終わってから、彼のアトリエでお疲れさん会をした。今回は僕ら夫婦と清澄君夫妻だけだったが、いろいろと深い話も出来て楽しかった。それからまたいつもどおり身内ライブとなり、大いに盛り上がった。

 僕のことを気にしてくれる清澄夫妻には本当に感謝している。「今度俺が黒津を年2回呼ぶからな」といった彼の意気込みは嬉しかった。また、作詞をしてくれている高橋勝美さん夫妻も当日聞きに来てくれたのも嬉しかった。 

 野外もやってみるとなかなか面白い。開放感があり、清々した感じだ。
 だんだんとソロがさまになってきたか・・。

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