Solo Live
       Back           2007.4.3     古川 楽屋(Hide's Bar)茶木みやこさんライブ                 

 
 茶木みやこさんのゲストということで歌ってきた。

 茶木みやこさんという方は、1971年に「ピンクピクルス」という女性デュオでプロデビューしていた。知る人ぞ知るグループで、加藤和彦の曲でデビューしたという。当時関西では有名だったらしい。
 僕としてはグループ名は知っていたが詳しいことは何も知らなかったので、ライブに行く前にネットで調べてみた。そしたら現在も活発に活動なされているようで、しかもかなりの経歴の持主、「えっ?こんな人のゲストでやるの・・・」と思ってしまった。

 店に着いてマスターから茶木さんを紹介されたが、何となく無愛想、しかしその風貌から、年季というものを感じた。これはただ者ではないなと。
 
 いつもならマスターの高橋さんが数曲歌うのだが、今回はパスということで最初は僕が5曲ほど歌った。
 今回はカズーを間奏で取り入れた初チャレンジの「私の青空」を歌った。しかし、ハーモニカホルダーのカズーのセットの仕方が悪くてまともに吹くことが出来ず残念な結果に・・・。ソロではやっていなかった「LOOP」を歌ったが、これはまあ良かったと思う。
 
 PAを通すと、普段やっているようなノンPAの感覚にはなかなかならない。今回もそうだった。
 やる前にさらっと確認はしたが、いざライブを始めると自分の声が良く聞こえず、歌に妙な力が入ってしまう。
 これは場数だと思うから慣れるしかない。

 さて茶木さんだが、堂々とした感がある。
 その歌には、さすがに長年やっているんだなあという重みと自信というものを感じた。
 途中PAの音が止まったり、エレアコの音が歪んだりするトラブルにもめげずにやってのけた。トラブルのかわし方もさすがである。

 そして何より驚いたのは、自分が高校生の頃に聞いた曲で、妙にもの悲しく印象深かった曲が、実は彼女が歌ったものだったのだ。
その曲は「一人の道」といい、昔のオリンピックマラソンランナーの円谷選手を題材にしたものだった。それを生で聞いたら、高校時代に一瞬タイムスリップ。ある種の感動を覚えた。

 ヒット曲があるというのは、やはり凄いことだ。
 茶木さんも「歌がね、一人歩きするんですよ」と言っていた。実感がこもっている。
 打ち上げでいろいろ話を伺ったが、早々たるミュージシャンと活動をしているようだ。
 
 ライブは毎回学ぶことが多いが、今回は正直、格の違いを感じた。
 しかしいまさらこういう人と自分を比較しても始まらない。結局は、自分の音楽を信じて、それを一発勝負でどれくらい表現出来るかにかかっている。見ている人はそれを期待するのだと思う。
 それが自分のやりたがっているソロ活動でもある。

 旅はまだ始まったばかりだ・・・。
 めげてばかりはいられない。