Solo Live
       Back           2007.3.24     古川 楽屋(Hide's Bar)                 

 
「やなぎ」さんという、横浜出身のアーチストがライブをするので、一緒に軽くやりませんかというマスター高橋さんの誘いを受け、急遽参加してきた。

 初めてお会いする「やなぎ」さんは、白髪交じりの腰まで届くほどの長髪で、僕と同じくらいか少し年上にも見えた。しかし話を聞いたら僕より6歳年下だった。
 「高田渡」、「シバ」,「武蔵野タンポポ団」などのむかしの吉祥寺界隈のフォークに憧れ歌を始めたようだ。また、バンドも一時は組んでいたらしい。
 先月の2月にツアーをはじめ、九州まで回って、今日がツアーラストの日だという。
2ヶ月近く車一台で回ってきたというから、凄い。百戦錬磨のツワモノの印象を受けた。今は奥さんと子供と岩手に住んでいるという。

 お客さんが時間になっても集まらず、高橋さんも悩んでいたが、やりましょうということで彼が先陣を切った。
 拓郎、中條真一さん、オリジナルを5曲ほど歌った。熱い気持ちが伝わってきた。ピアノもなかなかよかった。
 好きなんだなあ音楽が・・・。
 
 続いて、「やなぎ」さん。
 ギターはギブソンのハミングバーに似た、ピックガードに鳩が書いてあるDOVEを持ち歌い出だした。
 声が大きく高い声だ。
 70年代のカントリー系のアメリカンロックがベーシックにあるようだ。ミスターボージャングル、ウェイト、永遠の絆などオリジナルよりカバーを中心に歌っていた。
 一言、慣れている。もうずいぶんとこの世界が長いなあという印象。安心して聞ける。ギターも派手さは無いが安定感は抜群だ。特に時々サムピックをつけて力強く弾くスタイルはうまかった。

 続いて僕。
 メインではもないので、5曲にとどめた。
 今回は立って歌った。しかし、立った状態でのフィンガーリングが弱体であることに気がついた。やはりソロは、歌と同じくらいギターにも注意を払わないといけない。そのことが今回とてもよく分かった。
 前回も聞きにきてくれた方が、今回は力強く、ハートが伝わってきたということを周囲に言っていた。そういう話を聞くと嬉しい。
 僕としては「祈り」が一番歌えた。  
 しかし、まだまだだ。やなぎさんのような安定感が無い。圧倒的に経験が足りない。これはもう歌っていくしかない。
 
 でも、こうしていろんな人と一緒にライブをするのは、とても勉強になる。そして何より、アーティストを含めそこに来た人たちとの触れ合いが嬉しい。人との繋がりが何より大切なんだということを改めて実感する。

幸い僕が始める頃にはお客さんが6人くらいに増えていた。有難い。
「やなぎ」さんは僕の後に2ステージ目。
70年代の曲をどんどんと歌い、お客さんをぐいぐいと惹きつけていった。脱帽、たいしたもんだ。

終わって思った。
やはり、ソロはとてもやりがいがある。
あちこちでやりたいという希望が、さらに膨らんできたぞ。
「やなぎ」さんに見習って、サムピック奏法を研究したい。
ギター1本スタイルは、まだまだ課題があるなあ。