R&K Live Report 2006.9.9                      BACK                                                                              

R&K 「第5回奥のほそ道松島海道の旅」ライブ

この企画は、松島にゆかりのある松尾芭蕉が辿った道を一緒に歩いて、芭蕉が松島から見たという満月を同じ場所から一緒に見ましょうというもの。去年に続いて、2回目の参加となる。
僕らR&Kのライブも企画に入っている。仕掛け人は松島の郷土歴史家で京野英一さん。そのうんちくはかなりのものだ。話が始まったらもう止まらないといった感じだ。それだけ研究熱心で、歴史が大好きなのだろう。

 当日は朝の10時に多賀城駅に集合。かみさん連中も参加した。参加者は、一部首都圏から来た人もいたが、大体は県内の方。総勢は70人くらいか。
 当日は曇り空で、ハイキングにはちょうどいい気温だった。
 
皆さんと一緒に芭蕉が歩いたという道を解説を聞きながら散策。
今回は多賀城から塩釜神社までだったが、ほとんどが住宅地の中を通るコースだった。その昔は、細い道だけで、家なんかポツリポツリだったのだろうなあ。高いところを歩けば、否が応でも松島は目に入っただろう。
 
去年に引き続いて、地元にいながら知らないことが沢山あるものだなあと感心することしきり。やはり最後は塩竃神社のご祈祷で締めた。祈ってもらうと、何だかいいことがありそうな気になるのは自分だけか。

 夕方から前日と同じ遊覧船に移って、セッティングをして本番を待った。
 予定どおり「潮騒」からスタートしたが、皆熱心に耳を傾けている。いい感じが伝わってきた。
 予定していた肝心の船上月見は、あいにくの曇り空。月は顔を見せなかった。しかし、逆にその時間が演奏に向けられたので、喜んで歌わせてもらった。
 おかげで、前日とは打って変わって流れがスムースでうまくいった。何より、お客さんの反応が良かった。CDも売れたし、翌日のジャズフェスを見に行くから という人もいたほどだった。満足できるライブだった。
 
 打ち上げでは、地元の皆さんの松島に対する熱い想い、そして東京から参加したという人も、芭蕉が出発した北千住に熱い思いを持っているようだった。この企画に参加する人は胸に熱いものを秘めているようだ。

 また来年もR&Kさん是非ともよろしく、という嬉しい言葉をもらって打ち上げ会場を後にした。
 
 終ってみると、そうそう簡単には出来ない素晴らしい企画だったことに気付く。
 京野さん、スタッフの皆さん本当にご苦労様でした。