OSプロジェクトの斎藤が企画したライブだった。
　名取市は自分が小学校２年〜４年までの３年間を過ごした地だ。別に錦を飾れるわけでもないが、名取は懐かしかった。しかし改めて当時と比較すると、ほとんど町のイメージが変わってしまった。面影はほとんどないといってもよいほど。自分が住んでいた当時の鉄道官舎は跡形もなく、駅も今風に綺麗に変わっていた。今の日本のどこにでもある画一的な風景だった。40年の時の流れは想像以上に凄いものがあった。

　斎藤さんは名取市にずっと住んでいて、僕の事を知っていたようだ。当時の風景や友人知人など共通の話題がある。同級生の何人かに声をかけていてくれたが、当日は仕事などであいにく来れなかった。残念・・。会いたかったなあ。
　この日は夕方から小雨が降り、肌寒いあいにくの天気。会場についたら、名取駅前で長年自転車置き場をやっているという石井さんを紹介された。「くつろぎライブ」を毎回協力してくれているという。この方は兄貴の同級生でもある。柔和な方だった。中学生のときは生徒会長だったらしい。

　さて本番。お客さんは20人ほど集まってくれた。いつもどおり集中したつもりだったが、個人的にこのライブの前に別のバンドのライブを手伝っていたので、集中力がちょっと切れていた。和司共々話が長くなり、いまいちなところがあった。それなりに盛り上がったが、ちょっと不本意だったなあ。
　
　場の空気を読んで臨機応変にやる。それが足りなかった。「まあ、いいか」ではあまりうまくいかない。
　当日は斎藤さん、石井さんお世話になりました。お疲れ様でした。