R&K Live Report 2004.9.11                      BACK                                                                              

「R&K 14th定禅寺ストリートジャズフェスティバル」

 もう14回目にもなる仙台の音楽祭、いわゆるジャズフェスに参加した。
 名前こそジャズフェスだが、演奏する側はジャンルは問われない。幅広く開放してくれていて、とても好感が持てる祭りだ。R&Kでは
初めてだったが、過去にブルースバンドのギターや和太鼓とのセッションで2回ほど出た事がある。

 参加団体は666グループで、44ステージに分かれて2日間演奏する。参加者は日本全国あちこちから集まってきている。プロも多く参加している。今回は申し込みは888件あったそうだが、222グループは残念な結果となった。やはり音の大きいバンドはやれる場所が限られるため、止む無く足切りになったという。
 参加者は皆、運営費として一人2000円を払うが、Tシャツがもらえる。後の運営費は広告、寄付でまかなっており、多くのボランティアによって支えられている。ここが大切なのだろう。

 さて、僕らはアコースティック系の21ステージで11日の一番最初の出番だった。ここは藤崎デパートの一番町側で、場所としては悪くない。しかし、すぐ間近でビルの解体工事をしていた。結構頻繁に「ドカーン、ガシャーン」という大きな騒音があり、「これはやばいな・・」と一寸気落ちがした。しかし、スタートが12時なので、もしかしてお昼になると工事は止まるのでは?という期待とともに始まった。案の定工事の音はしなくなった。ラッキー!

 知り合いの人や「おお、始まるんだな」という興味津々の人が既に集まってきていた。さて1曲目は「みちのくの空」からスタートした。続いて「19’ブギ」でノッてきた。40分の持ち時間で8曲演奏した。

 ラスト前の「LOOP」を歌っているとき、時々街で見かける、あの「あなたは神を信じますか?イエスは・・・」というありがたい?布教活動のスピーカーの音が間近まで迫ってきた。うわーっこういう事もあるのだな、と覚悟を決めてたんたんと歌った。しかし間もなく去ってくれて、最後の「タイムオブスマイル」のときはもう静かになっていた。もしあのまま続けられたら、イエスもへったくれもなくなる。ちょっと場をわきまえて欲しかった。
終わってから、知り合いの方から花束を頂いた。順光も6枚売れた。嬉しかったなあ。
解体工事の騒音は、次の「SOLOGUITER」、山崎さんのときまでは大丈夫だった。しかしその後は判らない・・・

 演奏を終えてしばらくしてから、一番町を市役所方に歩いていって、途中のステージを見て回った。それからビッグバンドのメインステージをのぞき、後は勾当台公園周辺の30番台のステージを見て回った。
若くても実力のあるグループもいたし、埼玉から参加の子供がドラムを叩いているバンドもあった。歌もユニークで面白かった。また、昔懐かしいベンチャーズや加山雄三のインストを演奏しているバンドがいたが、実に楽しそうで最後まで見てしまった。やはり皆も同じなのか、沢山の人垣が出来ていた。
 

 2日目は、たまにブルースも聞きたいなあと思ったので、2ステージの「Blues Cruiser」というバンドから聞いた。はじめて見る親父さん連中だったが、ご機嫌なブギウギだった。ブルースだというのに老若男女が本当に沢山聞き入っていた。この辺がジャズフェスの醍醐味のひとつなのだろう。終わって興奮冷めやらず、「うーん、昔とった杵柄、次回はブルースバンドで出さしともらおうか・・」と本気で思った。ん、ベンチャーズもいいな・・。
それから友達のクラシックのデュオを聞いて、またあちこち聞いて回った。

 いやー、楽しかった2日間だった。あちらこちらから、いろいろなジャンルの音楽が聞こえてくるのはとても素晴らしい。そして気に入ればそこでずっと聞いていればいいのだ。また、バンド紹介のマップで当たりをつけるも良しだ。あっという間に時間は過ぎた。
 よくこれだけの音楽祭ができるなと感心した。今年で14回目になるし、定禅寺通りの片側は歩行者天国にまでなった。
いろいろと準備は大変なのだろうなあ。商店街である程度大きな音を出すわけだし、数も多い。絶対理解と協力が必要になる。関係者には頭が下がる。規模が本当にでかい!

 見ても良し、参加しても良しだ。ただ、これはお祭りなので、参加するなら、あれこれあまり考えず、好きなジャンルをとことん楽しんでやれれば最高だろうなと思った。下手でもいいから楽しいのが前提だと思う。でもまずは審査をクリアーしてからだが。そこそこの音を出せれば難しくはないはずだ。

来年も出たいな!