R&K Live Report 2004.4.30、5.1                                                                                                   

「R&K 山形、水沢ライブ」

昨年10月の「おいらせお祝い会」の打ち上げでの約束どおり、R&Kの二人と小柴大造君(昭和55年5月5日に東芝EMIからシングル5枚同時発売という衝撃的なデビューをした山形出身のボーカリスト、その昔八木山合奏団が仙台駅前にあったエンドーチェーンのサテスタで毎週土曜日演奏していた頃からの音楽仲間)と川崎勉君(大造君のデビュー以前からのギターサポート役、同級生でもある)の4人で山形市と水沢市で熱いライブをしてきた。リハのために前乗りをしたので3日間の行程だった。
大造君がある程度お膳立てをしてくれて、僕らはそれに乗っけてもらったような格好だった。僕らだけではこのような企画は難しい。

メンバーは東京・仙台・秋田と住んでいるところがばらばらで、まず大造君が愛車で僕らの住む仙台に迎えに来てくれて山形入りし、そこに2tom氏が秋田から電車で到着してツアー?は始まった。

リハーサルは大造君の知り合いの山形市郊外の山麓にあるスタジオのような作りの山小屋で行われた。ここではたまにライブもするとのことで、PAや楽器も揃っていた。素晴らしいロケーションにありうらやましかった。
山形での宿泊は大造君のお兄さんの家。2泊もお世話になった。

ライブのステージは3部構成で、R&K、小柴大造&川崎ツトムそして4人での合同演奏。僕らは8曲演奏した。4人では、大造君の提案でデイブメイソンのゴスペル風の曲「Bring it on home to me」と「Take it the limit」、そしてビートルズの「Ob-La-Di,Ob-La-La」、坂本九の「上を向いて歩こう」、「見上げてごらん夜の星を」を歌った。事前に2tom氏がネット上でハモリのパートや譜面などいろいろとコミュニケーションを図ってくれたので、練習もしないで合わせた割にはかなりよい出来だった。
Part1 4.30山形ライブ   back               
 場所は「ナナビーンズ」という150人くらいは入る多目的のホールで、しっかりとしたPAと照明がついたステージだった。客はほぼ満員状態。さすが大造君の地元である。当然ほとんどの人が彼を当てにしているわけで、僕らのときはちょっとばかりガヤガヤとしていた。そんな中での演奏なのではあるが、自分ららしさを出すことに集中した。自分は張ったばかりの弦がリハで気合が入りすぎたためか、はたまた不良品だったためかもこもこした音になっていて、乗り切れなかった。しかし僕らの出来は悪くはなかったと思う。

 大造君はさすがのボーカル力で会場を魅了していた。また2tom君のコンビネーションも躍動的でかっこよかった。作品的に新しいものを聞かせてもらったが、大人らしい素晴らしい楽曲があった。だいぶ人生経験を踏んだように思えた。
 個人的には外国の楽曲を歌うと、オリジナルよりよく聞こえる時がある。歌の表現力がそうさせるのか。

 4人の演奏はそれなりにまとまったとは思うが、リハよりは力が入りすぎていたかな?なにせ初めて人前で披露したのだから無理もないか。でも、英語を力強くハモるのはかっこいいな。しかも4人というのはパワフルで魅力的だ。以外にやっていない分野だったので勉強になった。

 大造君のお兄さんのところではすっかり世話になってしまった。夜は毎晩音楽話。音楽好きが4人も集まると話は尽きない。大造君はタフである。よく食べるし話す。遅い時間も全く平気なようだ。
蛇足ですが、三津屋と最上屋の蕎麦、どちらもうまいです。個人的には後者がより好きですね。

Part2 5.1水沢ライブ     back
 場所は水沢市内のジャズ喫茶店「クレセント」。何とここは、その昔八木山合奏団に一時在籍していたギターの狩野俊朗さんがやっていたお店「ペニーレイン」だった。ここの開店記念で八木山合奏団はライブ演奏をしたことがあったのだ。クレセントはその後オーナーが変わって出来た店だった。開店18年になるそうだ。縁というものを感じてしまった。しかしそのことをマスターに聞かされるまで、同じ場所だとは全く気づかなかった。外装も内装も変わったのがそうさせたのかもしれないが、時間の流れというものを感じてしまった。

 主催はDAIZO君の熱烈なファンである小野寺氏(通称テラさん)で、素人ながら素晴らしいイベンターぶりを見せてもらった。いろいろと気を使っていただいて申し分けないことこの上ない。
しかし、会場には今回はミキシングする人(音をまとめるエンジニア)がいなくてマイクも一部持ち出し。リハで音出しする段になると、マイクの配線やら何やらで不安なムードが漂った。しかし時間をかけたら、見事に解決。2tom君が見事なエンジニアぶりを発揮した。

 会場には50人ほど集まった。満員である。昨日とはうって変わってシーンとした会場。おおっ、これはやれると思った。案の定、自分らは心地よい緊張の中、最近にないくらいの安定したR&Kサウンドを表現できたと思う。ギターはマイクで拾うやり方で、ほとんど練習と同じ音質。やり易かった。じっくりと聞いていただいて無事8曲歌い終えた。

 一昨日からずっと大造君らの歌は聞かせてもらっていたので、本番は後半過ぎから聴かせてもらったが、お客さんと打ち解けていい雰囲気だった。観客を魅了していた。また2tom君のコンビネーションも前日より躍動的でかっこよかったな。
しかし後でDAIZO君から聞いたが、リハの段階から声がよく出ないし、本番ではお客の反応が見えなくて焦ったそうだ。まるでアマチュアの頃を思い出したといっていた。途中から見たので全然そういう雰囲気には見えなかった。最後には完全に客を惹きつけていた。さすがである。

 4人の演奏は全員のいいところが出て、なかなかの出来だったと思う。前日もやっていたし、何より会場の雰囲気もよかった。和司も九ちゃんの「見上げてごらん夜の星を」自分のものとして歌いきった。

 その後の打ち上げは、同じクレセント。いい雰囲気の中音楽談義に花が咲いた。結局ホテルに戻ったのは3時半だった。
マスターとママさんには大変お世話になった。そして最後まで律儀にお付き合いをしていただいたテラ様、この場を借りてお礼を申し上げます。


 翌日4人は、「これで終わったわけじゃない、ここから始まるんだ。またどこかでやろと」ということで解散した。
 かっこいい!